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泌尿器関連

デュタステリドの特徴 について~薬理作用と効果~

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デュタステリドの特徴 について触れる。
簡単に言うと、肥大した前立腺を小さくして尿道を広げる薬剤である。
前立腺肥大症に用いる。
従来の薬剤で効果が期待できない場合や
前立腺が大きくて手術しか方法がない場合
などに効果が期待されている。

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デュタステリド(アボルブ®)とα遮断薬の併用療法について

デュタステリドの特徴

薬理作用

デュタステリド(アボルブ®)は、
1型および2型の5α還元酵素を両者とも阻害する

テストステロンから活性の高いアンドロゲンである
DHT(ジヒドロテストステロン)への変換を抑制する

肥大した前立腺を縮小させる

前立腺体積の減少により、尿道の機械的閉塞が緩和される

下部尿路症状や尿流の改善が期待できる

ポイントとしては、5α還元酵素のみに作用するため
テストステロンの産生への直接的な作用がない。
デュタステリドを服用することでテストステロンは減少しない。
抗アンドロゲン薬は、テストステロンを減少させてしまう。

デュタステリドは、男性ホルモンであるテストステロンを減少させないので性機能障害が比較的少ない。

※前立腺には、5α還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方が存在している

用法用量

「通常、成人にはデュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口投与する。」

朝や夕などの飲むタイミングの指定や
食後などの縛りもない。

効果

DHT濃度の変化率だけを見ると、早ければ2週間くらいで効果を発揮する。
割と早く効果が出る人もいる。
2週間で9割近くDHTが減少するのはすごい・・・

「アボルブ0.5mgの投与開始後2週における血清中DHT濃度の変化率は87.5%の減少であり、以降すべての評価時点において、プラセボ群と比較して有意に減少しました(すべてp<0.001、一般線形モデルによるt検定)。投与24週(6ヵ月)後におけるDHTの減少率は89.7%でした。」

効果の目安

6か月を目安に効果判定を行うように添付文書などには記載されている。
そのため、薬局でも初めて出した後、効果がどうか聞き取りしていくといいのではないだろうか。
日中や夜間のトイレの回数や尿の出具合を確認することが大切である。

添付文書によると
用法・用量に関連する使用上の注意
「(2)投与開始初期に改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常 6 ヵ月間の治療が必要である。」

インタビューフォームによると
「本邦及び海外で実施された臨床試験において、本剤は投与後 6 ヵ月頃から治療効果が認められている。個々の患者により効果の発現時期は異なるものの、本剤の治療効果を評価するためには、通常 6 ヵ月間は治療を継続する必要があると考えられる。」

参考資料
塚本 泰司 ほか:泌尿紀要 55 : 209-214, 2009
関 成人:臨牀と研究 88(11):1416-1420, 2011
アボルブ®添付文書、インタビューフォーム