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アゾセミド (ダイアート®)の特徴について~追記予定~

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アゾセミド (ダイアート®)の特徴について整理する。
心不全の患者などに使われており、フロセミドとの違いを理解しておくとよい。
今回は簡単にフロセミドとの違いに触れながらまとめる。

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アゾセミド (ダイアート®)の特徴

効能・効果

「心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫」

※心臓だけでなく、腎臓や肝臓からくる浮腫にも使える
※フロセミドと違い「高血圧」の適応はない

用法・用量

「ダイアート錠30mg:通常成 人1日1回2錠(アゾセミドとし て60mg)を経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ダイアート錠60mg:通常成 人1日1回1錠(アゾセミドとして60mg)を経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。」

※高齢者の場合、30mgで使う場合も多い。
※利尿剤なので午前中の服用が推奨されている。
添付文書上の重要な基本的注意を参照のこと
「夜間の休息が特に必要な患者には、夜間の排尿を避けるため、午前中に投与することが望ましい」

薬理作用・作用機序

ヘンレ係蹄上行脚のNa+/K+/2Cl共輸送体を阻害

NaとK+とCL̠⁻の再吸収を抑制

ナトリウム利尿

浮腫の改善

※尿細管細胞間を通してCa2+とMg2+の再吸収も抑制する。
→低カルシウム血症や低マグネシウム血症の原因となる。

効果と時間

アゾセミドはループ利尿薬の中では、長時間作用型に分類される。
フロセミドとの違いを知っておくと良い。
特に効果持続時間が違う。
アゾセミドは、利尿作用が「ゆっくり」かつ「持続的」で、1日尿量では、フロセミドなどと同等な利尿作用を示す。

・最大効果発現時間→3時間程度
(フロセミドは1~2時間)

・効果持続時間→12時間
(フロセミドは、6時間程度)

フロセミドとアゾセミドの比較

アゾセミドは、フロセミドより心血管死あるいは心不全悪化による入院の発生が低かったという報告がある1)。
アゾセミドは、フロセミドより有意に体重、ANP、BNPを減少させたという報告もある2)。

参考資料
1)辻野 健 他:心不全治療におけるループ利尿薬の位置づけ:J-MELODIC試験を受けて(AYUMI利尿薬の最新エビデンス)、医学のあゆみ243(3):2012,231-235

2)Miyata M et al: Comparative study of therapeutic effects of short- and long-acting loop diuretics in outpatients with chronic heart failure(COLD-CHF).J Cardiol 59: 352-358,2012

ダイアート®添付文書、インタビューフォーム

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