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シナールとハイシーの違い について~どんな時に使うかざっくり整理~

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シナールとハイシーの違い について簡単に整理する
大きな違いはないが、ヒヤリハット事例でも検索ヒットするように紛らわしい部分がある。
ちなみに、シナールにも顆粒製剤があるため、ハイシー顆粒と間違えないように。
一般名処方だと勘違いする人がいるのかもしれない。

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シナールとハイシーの違い

基本的には、アスコルビン酸がメインなのは同じである。

組成・成分

【シナール】
1錠もしくは、1g中に
・アスコルビン酸 200mg
・パントテン酸カルシウム 3mg

【ハイシー】
1g中に
・アスコルビン酸250㎎

※ハイシーの方が、単体でのアスコルビン酸の量は多いことが分かる。また、シナールの方は、パントテン酸カルシウムによりアスコルビン酸の作用を補助する役割がある。

効能・効果

【シナール】
「本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦等),炎症後の色素沈着。なお,効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない」

【ハイシー】
「○ビタミンC欠乏症の予防及び治療(壊血病、メルレル・バロー病)
○ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)
○下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
・毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)
・薬物中毒
・副腎皮質機能障害
・骨折時の骨基質形成・骨癒合促進
・肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着
・光線過敏性皮膚炎

ビタミンC欠乏症の予防及び治療、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給以外の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。」

※ハイシーの方が適応範囲が広い。「壊血病」や「薬物中毒」などに使わることがある。
個人的には、「光線過敏症性皮膚炎」なんかも意外だなぁと感じたりする。

【補足:メルレル・バロー病とは?】
人工的な栄養剤で育てられている乳児に起こるビタミンC欠乏症のこと。
日本ではほとんど見られない。また、ビタミンCが熱に弱いのも影響している。
ミルクなどを温める際に壊れてしまう。
ちなみに、ハイシー顆粒の添付文書には、下記のような注意が記載されている
「本剤を牛乳その他の飲料に添加する際は、添加した飲料は加熱しないこと」

※この記載は、シナール配合顆粒の方にはない。

【ハイシー顆粒の薬物中毒とは?】
アルコールとタバコを指している。
アルコール中毒者は、血中のアスコルビン酸濃度が低くなる。また、ニコチンは体内のアスコルビン酸の消費を増やすため欠乏しやすい。
アルコール中毒者にアスコルビン酸を投与すると、血中のアルコール濃度の上昇を一時的に抑制することが分かっている。

参考資料
シナール配合錠、配合顆粒、添付文書、インタビューフォーム
ハイシー顆粒、添付文書、インタビューフォーム



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