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ニコランジルの副作用 ~口内炎にも注意すること~

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ニコランジルの副作用 について簡単にまとめる。
今回取り上げるのは主に「口内炎」だが、意外と気づかず放置されていたりするので知っておくと良い。
口内炎を引き起こす薬剤は多く存在するので整理は大変だが1つ1つ理解するしかない・・・

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ニコランジルの副作用

狭心症の治療薬としては、β遮断薬やカルシウム拮抗薬に抵抗性か不耐容の場合に使われることがある。
2次治療薬としての位置づけである。今後まとめるかもしれないが心不全に使われるケースもある。
血管拡張作用があるため、急性期の血行動態改善を目的として使う

口内炎

ニコランジルによる潰瘍は広く全身の粘膜に及ぶ可能性がある。
「口内潰瘍」、「舌潰瘍」、「消化管潰瘍」の報告が少なからずあり、ここでいう「口内潰瘍」が「口内炎」である。欧米の報告では、潰瘍の頻度は、用量-反応関係が認められ、1日30mg超で著しく高頻度となり、発症までの期間も短いとされている。日本より量が多いため比較はしにくいが一応紹介した。

添付文書としても重大な副作用として追記されている。
2003年→口内潰瘍、舌潰瘍、肛門潰瘍
2008年→消化管潰瘍

※重大な副作用の記載
「口内潰瘍、舌潰瘍、肛門潰瘍、消化管潰瘍があらわれることがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

※その他の副作用の記載
「角膜潰瘍、性器潰瘍、皮膚潰瘍」(国内の報告はない)

※頻度は不明であるが、症状が出たら中止しないといけない
※報告が一番多いのは消化管
※NSAIDsやステロイド併用のケースで見られることがあるので注意

【服薬指導において】
口内炎が起こるという事は、味覚障害が起こる可能性がある。そのため、服薬指導の際には、「食事の味を感じることが出来ているか」、「美味しく食べれているか」など確認してはどうだろうか

その他の注意すべき副作用

・低血圧(心機能の悪い人に生じやすい)
・頭痛(硝酸薬と比較して耐性を生じにくい)
※添付文書にも頭痛の頻度が一番多いように記載されている。(3.6%程度)
飲み始めに多く、血管拡張作用による拍動性の頭痛である

禁忌

「ホスホジエステラーゼ 5 阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者」

※ニコランジルによる降圧作用が増強する可能性があるため禁忌となっている

参考資料
シグマート、添付文書、インタビューフォーム
Nicorandil et ulcérations graves – Lettre aux professionnels de santé(ANSM 2012.03.20)

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