D-ダイマー(D-dimer)とは?~検査(上昇要因、基準値、FDPとの違いなど)をざっくりと~
D-ダイマーは様々な要因で上昇する検査項目であり、除外診断に使われる。基本的には「血栓」を示唆するものである。上昇する疾患やどういう場合に用いることがあるのか整理しておく。 D-ダイマーとCOVID- ...
リナクロチド錠(リンゼス®)の特徴について~作用機序や食前の理由~
「食前」の服用を守ることが大切である。 ①効能効果 ・便秘型過敏性腸症候群 ・慢性便秘(2018.8より)(器質的疾患による便秘を除く) ※過敏性腸症候群(irritable bowel syndro ...
バロキサビル(ゾフルーザ®)と耐性変異ウイルス~小児は特に注意が必要~国立感染症研究所、日本小児学会、日本感染症学会より
最近の話題としてゾフルーザ®は耐性変異ウイルスの問題が指摘されている。分かっていることは、 ・12歳未満において耐性ウイルスが出やすい。・耐性ウイルスにより罹病期間が長くなってしまう。・ゾフルーザ®に ...
カタリン®(K)とカリーユニ®の違い(ピレノキシン)~点眼薬による目の不快感の原因は?~
カリーユニ®点眼液は、カタリン®Kのように顆粒を溶かす必要がないので便利である。ただし、カタリン®からカリーユニ®へ変更する際は注意が必要。細かい話だが知っておくと小ネタになると思うので少しまとめる。 ...
悪性症候群(Neuroleptic Malignant Syndorome:N MS)とセロトニン症候群の違い?について~鑑別は厳しい~
鑑別に関しては、はっきり言って分からない。医師の判断が大切になっているが、教科書的な違いを知っておくとよいと思うのでざっくりとまとめる。発現の時期や治療が主に違う。 悪性症候群は向精神薬における副作用 ...
インフルエンザ予防接種(皮下注射)の後、打った場所は揉むのが良いのか?揉まないのが良いのか?
ポイント:揉まずに押さえる程度で良い 皮下注射か筋肉注射かどうかがポイントとなる。筋肉注射の場合は薬剤によって異なるため、筋肉注射の例も入れてざっくりまとめる。 ①インフルエンザ予防接種は皮下注射 強 ...
抗ヒスタミン剤によるインペアード・パフォーマンスについて~眠気を伴わない症状・各薬剤の違い~
2021/3/10 インペアード・パフォーマンス, オロパタジン, デスロラタジン, トラベルミン, ヒスタミン受容体, ビラスチン, フェキソフェナジン, ベポタスチン, レスタミンコーワ, ロラタジン, 副作用, 違い
①インペアード・パフォーマンスとは? インペアード・パフォーマンスは,「眠気」の副作用の考えとは違い、「眠気」や「ぼんやり感」などの自覚の有無に関係なく(どちらでもよい) 集中力・判断力・作業能率の低 ...
インフルエンザの分類とバロキサビル(ゾフルーザ®)について~作用機序・用法など~
ゾフルーザ®による耐性菌の発生については別記事で記載する。今までの薬理作用と違うため、ざっくりとまとめる。 ①インフルエンザウイルスの分類 A型、B型、C型に分類される。C型は構造・性状がA型・B型と ...
胃切除の患者(糖尿病歴なし)がブドウ糖をくれないかと来局したがなぜですか?(後輩からの質問)~ダンピング症候群について~
2021/3/10 ダンピング症候群, 低血糖, 後期ダンピング症候群, 早期ダンピング症候群, 胃切除, 食事
胃を切除した場合、ダインピング症候群が起こってしまう。それについてざっくりとまとめる。ダンピング症候群は2種類(早期、後期)あり、今回のケースは低血糖が起こっていると思われるため「後期ダンピング症候群 ...
マクロライド系抗菌薬の少量長期投与についてざっくりと~14員環の薬剤を用いる~
14員環系抗菌薬を少量で長期投与することがある。この使い方は14員環のものに限られている。エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシンなど 非結核性抗酸菌症は少量ではないので今回は除外。一 ...