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BNPとNT-proBNPについて~ざっくりと~

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BNPとNT-proBNPについて~ざっくりと~

ポイント
BNPが心機能、NT-proBNPが心機能に腎機能を含めたようなイメージをもつこと
明確な目標値はないが、心不全の場合BNP200以下を目標とされていることがある。

薬局で見るときは、個人差の大きい数値のため
前回の数値や過去の数値と比較してどうかを評価し、悪化してないかの判断などが
出来ればよいと思う。
イメージしにくい数値のため、薬局にて患者から質問されることもある数値なので
ざっくりとしたイメージを持っておくとスムーズに対応できるのではないだろうか。

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①ナトリウム利尿ペプチドについて

Na排泄を伴う利尿と血管平滑筋弛緩作用を有するペプチドである。
ANP、BNP、CNPなどがあり、臨床でよく見るのはBNPである。
ANP:心房性ナトリウム利尿ペプチド(心房で生合成される)
BNP:脳性ナトリウム利尿ペプチド
CNP:C型ナトリウム利尿ペプチド

※色々あるが、今回はBNPの方だけに注目する

②BNPとNT-proBNPについて

BNP:脳性ナトリウム利尿ペプチド
NT-proBNP:脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント

BNP前駆体が産生され、血中に出るときに2つに別れる。
BNPは、生理活性があり、NT-proBNPには、生理活性がない。

これらの検査値の数値は、ガイドライン上基準値が設けれていない。
個人差が大きいこともあるので、あくまで目安である。
画像所見や他の臨床状態とを組み合わせて用いられる。
この数値で確定診断はありえない。
過去の数値と比較してどうかを見ることも多い。
この数値以上が心不全とか決められていない。

BNPは心臓の機能をメインに
NT-proBNPは心機能と腎機能の状態を含めた数値と覚えるとイメージしやすい

BNP

ブタやイヌの脳から単利同定されたが、ヒトでは脳にほとんど分布していない。
「心室」で生合成、分泌される。
BNPは、心室筋細胞内で産生され、心室の容量負荷をきたす場合BNPが増加する。
また、10%ほど心房でも分泌されるので「心房細動」でも軽度上昇する。

半減期:約20分

→この短さがポイントで、ある程度その時の心臓の状態を反映している

慢性心不全患者の場合
200以下を目標に、出来れば180以下
もし100以下に出来たらさらに良い
下がっていくことで心機能は良くなっていくとのこと
(本音は2桁にしたいらしい)
BNPが高いということはwall テンション(左心室)が上がっているということ。
通常は、腎臓が悪くなって上がるものではない。

NT-proBNPについて

半減期NT-proBNPが約120分です。

→BNPより半減期が長いことがポイント

代謝のほとんどが腎臓からの排泄に依存しているため
腎機能により影響を受けやすい。

eGFR30ml/min/1.73m2未満では増加の程度が大きるとのこと


※何度も記載するが、
基本的に、BNPやNT-proBNP値をある数値以下に維持しなければいけないという目標値はない。

参考資料
異常値の出るメカニズム第4版 河合 忠 他 
心不全研修会資料
慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)

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