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メトホルミン(メトグルコ®)の薬理作用について~今後追記予定~

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メトホルミンには、まだまだ解っていない作用がたくさんあり
年々新しい情報が出てくるので「この作用!」と説明しにくいところもある。
皆さんはどう服薬指導しているだろうか。
ちなみに、アメリカ糖尿病学会や欧州糖尿病学会では、第一選択薬としてメトホルミンを含むビグアナイド系の薬が位置付けられている。

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①メトホルミン(メトグルコ®)の薬理作用

ざっくりした整理

簡単に言うと、糖の代謝を改善していく薬であり、
大きな作用は、以下の3つがポイントである。
・肝臓でのグルコースの合成(糖新生)の抑制
・筋肉・脂肪細胞での糖の取り込み促進
・小腸からの糖の吸収の抑制

糖新生って?

メトホルミンは、グルカゴンのシグナルを抑えることで
肝臓におけるグルコース合成である糖新生を抑制することが分かっている。
特徴としては、膵臓のβ細胞のインスリン分泌を介することなく血糖低下作用を示すことである。

※インスリン分泌を刺激しない
※低血糖が起こりにくい
※メトホルミンが関わっているのは、乳酸からのグルコース合成である糖新生

②その他の作用・特徴

他にも様々な作用が報告されている。
・肝臓での作用では、AMPキナーゼの活性化が関わっている。
・骨格筋や脂肪細胞に働きかけインスリン抵抗性を改善する。
→糖を取り込みを促し、糖利用を促進する。
・腸管で糖吸収の抑制する。
・GLP-1の濃度上昇(後述)
・体重増加は起こしにくい。むしろ減らす方の報告がある
・肥満型の2型糖尿病によく使われる
・用量依存的に効果を発揮する
・小児にも適応がある

いくつかポイントを絞って紹介する

AMPキナーゼ(AMPK)の活性化

肝臓のAMPKが活性化

細胞内脂肪がエネルギー源として燃焼されるようになる

インスリン抵抗性が改善する

血糖も下げる。

AMPキナーゼ(AMPK)とは?

AMPKは、簡単に言うとエネルギーであるATPを増加させる。
どの部分に関わっているかというと
「乳酸からブドウ糖を合成する糖新生」
「アセチルCoAから中性脂肪やコレステロールの合成」
などに関わっている。

GLP-1の上昇

メトホルミンが、回腸上部における胆汁酸の再吸収を抑制する。
その吸収が抑制された胆汁酸が、腸の中のL細胞に存在する胆汁酸受容体に作用することでインクレチン分泌を刺激する。その結果、
GLP-1の分泌を促進することが報告されている。

※そのため、GLP-1の分解を抑制するDPP-4阻害薬と併用すると効果的だと言われている。

参考資料
Mannucci E, et al: Diabetes Nutr Metab 17(6), 336-342, 2004
Lee AJ: Pharmacotherapy 16(3), 327-351, 1996
Pernicova I, et al: Nat Rev Endocrinol 10(3), 143-156, 2014
Miller RA, et al. Biguanides suppress hepatic glucagon sinalling by decreasing production of cyclic AMP. Nature 2013; 494(7436) : 256-260
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