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プロスタンディン軟膏 の特徴について~ガイドライン上の位置づけも~

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プロスタンディン軟膏 の特徴についてガイドライン上の位置づけも含めて整理する
「褥瘡」と「皮膚潰瘍」では血行障害が起こっている。この2つの場合にプロスタンディン軟膏は使われる。
イメージが難しいが、油脂性基剤であることと血行促進があることを知った上で整理すると分かりやすい。

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①プロスタンディン軟膏 の特徴

効能・効果

「褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、糖尿病性潰瘍、下腿潰瘍、術後潰瘍)」

※熱傷潰瘍に関する注意
「熱傷潰瘍に本剤を使用する場合、本剤の対象は熱傷後の二次損傷により生じた熱傷潰瘍であるので、新鮮熱傷に対しては他の適切な療法を考慮すること」

※新鮮な熱傷には使えないので注意!

用法・用量

「症状および病巣の大きさに応じて適量を使用する。潰瘍周囲から潰瘍部にかけて消毒・清拭した後、1 日 2 回、適量をガーゼなどにのばしてこれを潰瘍部に貼付するか、潰瘍部に直接塗布し、ガーゼなどで保護する。」

※1日2回の使用とガーゼで覆う必要がある

※用法・用量の注意
「本剤による治療は保存的治療であることに留意し、約8週間以上使用しても症状の改善が認められない場合には、外科的療法等を考慮すること」

→2か月使っても効果なければ別の方法を考える必要がある

基剤の特性

プロスタンディン軟膏は、油脂性の基剤である。
皮膚の保護作用に優れ刺激性が低い。
滲出液のない(少ない)皮膚面によく使われる。褥瘡面が乾燥しにくいメリットがある
※褥瘡面の保護作用・保湿作用を持っている。
※吸水性や補水性はない。
※肉芽形成期にはあまり適していないらしい
(現在調査中)

その他の特徴

・1日10gを越えて使うことが出来ない
→多めに使う場合、血圧、脈などに注意する必要がある

・生理活性物質プロスタグランジンE1(PGE1)の外用剤
→局所血流を改善する軟膏

・肉芽形成・表皮形成促進作用

・出血傾向に注意
→プロスタンディン軟膏を使用して出血がひどくなったら使用を中止すること

②ガイドライン上の位置づけ

【褥瘡管理・予防ガイドライン2015】
・びらん・浅い潰瘍→C1(根拠は限られるが行っても良い)
・肉芽形成期→C1(根拠は限られるが行っても良い)
・創縮小→B(根拠があり、行うように勧められる)

【褥瘡診療ガイドライン2017】
・浅い褥瘡→1D(推奨する)
・深い潰瘍(赤色期~白色期/浸出液が適正~少ない)→1A(推奨する)
エビデンスの強さA>D 
※Aが最も強いエビデンスレベル

参考資料
プロスタンディン軟膏、添付文書、インタビューフォーム
日本褥瘡学会編:褥瘡管理・予防ガイドライン,第4版、褥瘡会誌,17:487-557、2015.
日本皮膚科学会:褥瘡診療ガイドライン.日皮会誌,127:1933-1988,2017

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