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非ポリマー製剤とポリマー製剤の違い ~以前の記事よりざっくりと~

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非ポリマー製剤とポリマー製剤の違い について整理する。以前の記事よりざっくりとまとめる。
非ポリマー製剤としては、ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(ロケルマ)があり、
ポリマー製剤としては、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ケイキサレート)、ポリスチレンスルホン酸カルシウム(カリメート、ポリスチレンスルホン酸Ca「三和」)がある。

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非ポリマー製剤とポリマー製剤の違い

詳しい内容は別の記事も参照のこと
ロケルマ 懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)の作用・用法・使い方について  

ロケルマ 懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)と他剤の違いについて

作用機序・副作用

作用する部分や選択性に違いがある。

【非ポリマー製剤(以下、ロケルマについて)】
ロケルマは、消化管の上部、下部関係なく消化管全体で「カリウムイオン」を選択的に吸着することが出来る。
そのため、ポリマー製剤より効果が速い(効果が出始めるのは1時間後あたりから)。

腸管内で膨潤しないため、便秘の副作用は少ない。
重大な副作用の項に低カリウム血症(11.5%)あるが、臨床試験で1年使用した場合に3mEq/lより低くなった人はいない。

※効能又は効果に関する注意
「本剤は効果発現が緩徐であるため、緊急の治療を要する高カリウム血症には使用しないこと」
効果は、1時間で出てくるが、緊急の治療には使えない。

【ポリマー製剤】
ポリマー製剤は、消化管下部で作用し、「カリウムイオン」だけでなく「カルシウムイオン」や「マグネシウムイオン」も吸着する性質がある。
水分により膨潤するため、便秘の副作用がある

関連記事
カリメート®・ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリーとケイキサレート®の違い~便秘や下痢に注意~

適応症

【非ポリマー製剤】
「高カリウム血症」

【ポリマー製剤】
「急性および慢性腎不全に伴う高カリウム血症」

※非ポリマー製剤であるロケルマは、腎臓関連以外の高カリウム血症に使えるのが大きな違いである
詳しくは別記事を参照
ロケルマ 懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)と他剤の違いについて

透析日の扱い

【非ポリマー製剤】
透析日は飲まなくて良い。
非透析に服用し、場合によっては、土日のみの服用を指示されるケースもある。
※土日に透析しない場合、カリウムの上昇が問題となることがある。

【ポリマー製剤】
透析日、非透析日関係なく服用する。

その他の違い

【非ポリマー製剤】
・懸濁が必要
・経管(胃瘻)の投与が可能
・寝たきりの人にも使いやすい
・胃内のpHを上げることが分かっている
→併用注意の薬剤(抗HIV薬、アゾール系真菌薬、チロシンキナーゼ阻害薬)が設定されている
→2時間空ける必要がある

・ポリマー製剤よりも低カリウム血症になるリスクがある(切れ味が良いとも言える)
・災害時超急性期における必須医薬品リスト(DMATによる救命救急医療用医薬品を除く)2021年版に載っている
・味はない。服用しやすい

【ポリマー製剤】
・懸濁が必要なものと不要なものがある。
→カリメート経口液とポリスチレンスルホン酸Ca「三和」は懸濁が不要

・便秘に注意
→ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ケイキサレート)は、下痢の方が多い。

・特定の背景を有する患者に関する注意に「胃腸関連」の記載が多い
※ケイキサレートを除く

・服用しにくいため、フレーバーなどの風味の工夫がある

参考資料
ロケルマ、添付文書、インタビューフォーム
ケイキサレート、添付文書、インタビューフォーム
カリメート、添付文書、インタビューフォーム
ポリスチレンスルホン酸Ca「三和」添付文書、インタビューフォーム
災害時超急性期における必須医薬品リスト(DMATによる救命救急医療用医薬品を除く)2021年版

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